経済的に恵まれない家庭の子供がお坊様として出家のお手伝いをするタンブン
  ●タイ お坊様の袈裟のタンブン

 

タイの寺院参拝での タンブン【徳分を積む行為】の中で、 殺されそうな牛を、生涯にわたり寺院が、その牛を殺さず、育てていくという徳積みが出来る事も、印象深いものの一つですが、 もう一つ、別に印象に残っているタイ寺院でのタンブンがあります。

 

 それは、タイのバンコク郊外にあるタウエースワンが奉られている、ある寺院で知った事です。 

 その寺院では、経済的に恵まれない子供たちが、 お坊様として出家するお手伝いとして、 出家の際に必要な、袈裟をタンブンさせて頂くという徳積みが出来る事でした。 出来た食事などを渡す朝の托鉢から始まり、寺院建設、仏像建設、経済的に余裕の無い人の葬儀の際の棺桶代を出すなどのタンブンには色々な種類が細分化されている事には驚きました。 

 

 お坊様となられる方の袈裟を買わせて頂きタンブンする事は、 新たなる仏の道へと進まれる方への後押しをさせて頂く事であり、最高の歓びの一つであると思いました。 

 

 

 

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大きなお祭りでお寺で行事がある時の写真です。 普段の食生活は托鉢のモノとなります。
大きなお祭りでお寺で行事がある時の写真です。 普段の食生活は托鉢のモノとなります。

タイでは、時々 大切な儀式(プジャ)のため、沢山のお坊様が集まられる場合があります。  

 

 その際に喜捨し、お坊様の食べ物とします。

 

これも、もちろん徳分となります。

タイのお坊様について

タイのお坊様は、出家後は、家族との縁を絶ちきります。 何故なら、一番大切な人間関係から執着と煩悩が出てきてしまうからです。 (例えば、子供がいれば、こどもが立派な大人になって欲しい等の執着が生まれて来てしまう、という事です。)

 

所有物も、質素な渋い黄色の袈裟程度。

下着すら着用しません。 小さな子供のサマネーイ(小僧さん)から、ロンポー(高僧)まで、すべて誰もが、同じ袈裟です。 

 

食事は朝の托鉢で賄われるもののみ。 昼から食事は摂りません。

《修行が厳しい森林派では》お寺に帰れば、すべて色々な種類の食事が、一緒に、ごちゃ混ぜの形で食べます。 固形物を食べるのは午前中のみ。 なので昼以降に固形物であるお菓子や食事を食べる事は出来ません。 脱水症状にならないために、水分補給は昼以降はします。

生きていくための食事であり、楽しむための食事ではない、という事です。

 

もちろん、女性に物理的に接触する事はしません。

新聞・雑誌はもとより映画などの娯楽も無し。

托鉢などの際は、裸足で行う。

 

ニモン、在家の家に招かれた場合、自分から何がしたい、という事も言ってはならぬそうです。

 

修行が厳しい森林派となると、夜11時就寝、 起床は朝3時半だそうです。

 

自分自身が守るべき戒律は227あるといわれます。

(在家ならば、 たったの5つ。  そうなると5戒を守るハードルも低く感じます。)

 

そして、なにより、この227の戒律を守るか守らないかは、自分次第なようです。

何故なら、自分だけを見なさい、人を見てはいけない、というお釈迦様の教えが元にあるため、 若い小僧さんの場合は違うのでしょうが、 ある程度になれば、 お互いが干渉しあう事も無くなるようです。  そういう意味では、全て自分自身で律していく必要があるので、とても大変な道とも言えます。  そのようにして、マントラと深い瞑想により、タイのお坊様は、ニッパン(涅槃)への道へと、各自がそれぞれのスピードで進まれます。